介護、福祉施設などで高齢者のレクリエーションゲームとして
クイズをされる機会もある事でしょう。
今回は、お年寄りが喜ぶレクリエーションクイズの作り方をご紹介します。
高齢者が盛り上るレクリエーションクイズ問題の作り方
知識だけのクイズはつまらない
日本一高い山は富士山です。では、世界一高い山は何でしょう?
答えはエベレストです。
さて、このような知識を問われる問題って面白いですか?。
もっと難易度を上げた方が良いですか?。
これでは、知識がある方だけが面白いレクリエーションですよね。
正解でも不正解でも盛り上るクイズ問題が高齢者の方の頭の中にはあります。
その引き出しをそっと開けてあげるクイズ問題があったら素敵ですよね。
クイズで昔の思い出を蘇らせる事は出来るの?
お年寄りに対するクイズ問題としては、
比較的簡単な常識問題や〇×クイズが多い事でしょう。
しかし、それではお年寄り同士の盛り上がりはイマイチです。
率先して参加者が青春時代を過ごした頃の、
- 流行り歌
- 人気歌手
- 人気俳優・女優
を問題に盛り込むと一瞬でタイムスリップしたかのように、
おじいちゃんは日本男児に、おばあちゃんは乙女の顔に変身します。
思い出が共有できる良き時代の人々
現在80歳の高齢者の方が中学2年生だった頃を逆算すると、
2013年-80歳+14歳=1947年
すなわち昭和22年頃が思春期の頃に当たります。
わが身を振り返ってみても、
一番記憶が鮮明に残っているのが小学校から高校までの期間です。
クイズに参加してもらうメンバーの年齢層にもよりますが、
昭和20年代~30年代の歌謡曲をクイズに盛り込む事によって、
お年寄りの思考回路をタイムスリップさせる事が可能です。
当時の歌手や芸能人は一般人にとっては特別な存在でした。
また、トップクラスの座に君臨できるスターの人口も少なく、
トップスターは日本国民誰しもが知っていました。
また、テレビやラジオから流れるヒット曲の寿命も長く、
お年寄りの脳には、
題名も歌手も忘れたけれど、この歌知ってる
という記憶は残っている確率が高いのです。
クイズ問題から刺激された記憶は、別の情報を思い出させる切欠にもなります。
後は、お年寄り同士が共有した昔話で盛り上っていただければ、
青春時代に戻って楽しいひと時が過ごせるのでは無いでしょうか?。
次のページでは高齢者が喜ぶクイズの作り方をご紹介します。
一度、クイズネタの探し方が分かれば、何十、何百もの問題が作れます。
高齢者が喜ぶクイズの作り方
昭和20年代~30年代を知っている方がクイズ問題を作られるのならば、
問題作成はそれほど難しくはありまえん。
しかし、20歳~30歳の方がクイズ問題作成担当にされた場合、
時代背景が掴めず、この手のクイズ問題作成は困難というよりも不可能に近いでしょう。
そこで、流行り歌やヒット映画などが記された芸能関係の年表を活用すれば、
高齢者用クイズ問題は楽に作ることが出来ます。
輝く!日本レコード大賞
昭和の時代、日本レコード大賞の権威は高く、
大晦日の夜は年越しそばを食べながら「レコード大賞」を見て、
その後「紅白歌合戦」を見て過ごす。
というのが定番の過ごし方。
TBSホームページでは、歴代のレコード大賞受賞者の記録が第一回から残されています。
このレコード大賞の中には沢山の問題のヒントがありますよね。
【問題例】
Q: 第一回、レコード大賞受賞曲「黒い花びら」を歌った男性歌手は?。
A: 水原 弘(みずはら ひろし)
NHK紅白歌合戦
NHK紅白歌合戦のホームページの中の「紅白ヒストリー」では、
第一回からのキャプテン並びに出場者を見ることが出来ます。
こちらも国民の大晦日の夜の楽しみだった番組です。
【問題例】
Q: 第一回、NHK紅白歌合戦の優勝は、白組?それとも紅組?
A: 紅組
昭和の歌謡曲ベスト200
平成元年(1989)にNHKが実施した調査で、
「昭和の歌謡曲ベスト200」というものの順位表をご紹介します。
(放映時のタイトルは「昭和の歌・心に残るベスト100」でしたが、200位までの順位が紹介されました)
これはNHKが、全国の20才以上の2千人に面接調査した結果を集計して、
総合テレビで3回にわたって放送されたものです。
調査対象は少ないのですが昭和の歌謡曲に絞って全国規模での貴重な集計結果です。
【問題例】
A: ペギー葉山さんのヒット曲、「南国土佐を」に続く題名は?。
Q: 後にして
まとめ
- TBS日本レコード大賞
- NHK紅白歌合戦
- 昭和の歌謡曲ベスト200
の情報をミックスすれば、
高齢者の盛り上る沢山の懐かしのクイズ問題を作ることが出来ます。
クイズ問題の序盤戦は、
- 名前だけを聞く
- 題名の一部を聞く
- 二者択一にする
といった簡単な問題にする方が頭の準備運動になって効果的です。
自分の知っている歌謡曲や芸能人の名前が問題に沢山出てくれば、
問題数が少なくても高齢者のみなさん同士で楽しめる空間を作ることが出来ますよね。
クイズが中断するくらい話が盛り上ればレクリエーションクイズも大成功。
低予算かつ効果的なレクリエーションとして、こんなクイズもいかがでしょうか(笑)?。
最後までご高覧頂きまして有難うございました。